日曜の夜、大河ドラマ「豊臣兄弟!」を観終わったあと——本編の余韻に浸りながら始まる大河紀行コーナー。戦国の史跡を映す映像に重なるように流れてくる、あの美しいギターの音色。
思わず手を止めて聴き入ってしまった人は、きっと多いはずだ。
「あのギター、誰が弾いてるんだ?」
その疑問を解決するために、あなたは今この記事にたどり着いた。答えを先に言おう。あの大河紀行のギターを弾いているのは、マテウス・アサト(Mateus Asato)という日系ブラジル人ギタリストだ。
俺はギターを25年以上弾いてきた人間だけど、正直に言う。大河紀行であのギターが流れてきた瞬間、テレビの前で鳥肌が立った。たった2分のインストゥルメンタル(歌のない器楽曲)で、ここまで心を持っていかれるギタリストはそういない。

実際、ギターブログ「エレキギターが好きだったのでブログを作ってみた」でも「NHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』の紀行コーナー内のBGMとして使用されているギター曲、すごくいいと思いませんか?」「心が癒されるような静かな趣の曲。これからの時代を担っていくべき素晴らしいギタリスト」と紹介されている。ギターファンもそうでない人も、あの音には何かを感じている。
この記事では、大河紀行の楽曲の魅力、マテウス・アサトがなぜ大河ドラマに起用されたのか、そして彼がどんなギタリストなのかを、ギターに詳しくない方にもわかるように一から解説する。読み終わる頃には、きっと「もっとこの人の音楽を聴いてみたい」と思えるはずだ。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」の大河紀行ギターはマテウス・アサト
結論から言う。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の大河紀行コーナーで美しいギターを奏でているのは、マテウス・アサト(Mateus Asato)だ。
2026年1月4日に放送が始まった大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」(主演:仲野太賀、脚本:八津弘幸、音楽:木村秀彬)。本編が終わったあとに毎回流れる「大河紀行」——各回に関連する史跡や風景を約2分間にわたって紹介するコーナーだ。
この大河紀行に使われている挿入曲「大河紀行I」のギターを演奏しているのが、マテウス・アサト。サウンドトラックVol.1(2026年1月28日発売、SICX-30260、¥3,300)の26曲目に「大河紀行I」として収録されており、クレジットには「マテウス・アサト(ギター)」と明記されている。
実際に視聴者からも大きな反響が上がっている。テレビ王国の口コミ掲示板では「マテウス・アサト様の大河紀行Iのギターの音が素晴らしい。大河紀行Iはファンへの激励でもあると感激感涙しております」という声が投稿されている(テレビ王国)。ギターファンだけでなく、大河ドラマを毎週楽しみにしている一般の視聴者の心にも、あのギターの音は確かに届いている。
テーマ曲のギタリスト(鳥山雄司)との違いに注意
ここで一つ、よくある誤解を解いておきたい。大河ドラマ「豊臣兄弟!」にはギターが使われている場面が2つある。テーマ曲(オープニング)と大河紀行だ。この2つは別々のギタリストが弾いている。
え、テーマ曲と大河紀行って違う人が弾いてるの?

そうだ。テーマ曲のギターは鳥山雄司さん。大河紀行のギターがマテウス・アサト。ここを混同してる人が結構多いから、覚えておけ
整理するとこうなる。
| 区分 | テーマ曲(オープニング) | 大河紀行 |
| ギタリスト | 鳥山雄司 | マテウス・アサト |
| 演奏形態 | NHK交響楽団と共演 | ギターソロ(インスト) |
| 指揮 | 沼尻竜典 | — |
| 収録曲名 | 「豊臣兄弟!」 | 「大河紀行I」 |
テーマ曲は壮大なオーケストラにギターが絡む疾走感のあるサウンド。一方、大河紀行は静かで情感豊かなギターソロ。まったく異なるテイストだから、改めて聴き比べてみるのも面白いだろう。
「大河紀行I」はどんな曲?その魅力を語る
「大河紀行I」を一言で表現するなら、心が癒されるような静かな趣のギターインストだ。
戦国の舞台を訪ねる映像――城跡、古寺、石垣、田園風景。その穏やかな映像に寄り添うように流れるギターの音色は、激しいドラマの余韻を静かに包み込む。まるで、合戦の後に吹く風のような。
ギターに詳しくない人でもわかるように言うと、この曲の特徴は「ギターが歌っている」ということに尽きる。人の声のように温かく、感情のこもった音が一音一音紡がれていく。速く弾いたり、派手なフレーズを見せつけたりすることは一切ない。ただ、メロディそのものの美しさで聴く人の心を掴む。
25年ギターを弾いてきた俺の経験から断言できることがある。「遅いテンポで人を感動させるギター」は、速弾きよりもはるかに難しい。速いフレーズは技術で何とかなる部分もあるが、ゆっくりしたメロディで聴く人の感情を動かすには、1音1音の響きに対する繊細なコントロールが必要だ。大河紀行Iでアサトが弾いているのは、まさにそういう種類のギターだ。
あなたが大河紀行を聴いて「なんだかわからないけど、心に響いた」と感じたなら、それは正しい反応だ。あの2分間に、ギタリストとしての彼の真骨頂が詰まっている。
サウンドトラックで「大河紀行I」をフルで聴く方法
テレビで聴ける大河紀行は毎回約2分間だけ。もっとじっくり聴きたいなら、サウンドトラックを手に入れるのが一番確実だ。
- タイトル: 大河ドラマ「豊臣兄弟!」サウンドトラック Vol.1
- 発売日: 2026年1月28日
- 品番: SICX-30260
- 価格: ¥3,300(税込)
- 収録曲数: 全26曲
- 「大河紀行I」: トラック26に収録
- フォーマット: Blu-Spec CD2(高品質CD)
- レーベル: ソニー・ミュージックレーベルズ
ちなみに、マテウス・アサトのデビューアルバム『ASATO』(2026年2月27日リリース)には「大河紀行I」は収録されていない。大河紀行Iが聴けるのはサウンドトラックVol.1だけだ。この点は間違えやすいので注意してほしい。CDショップや各種配信サービスで手に入る。
マテウス・アサトとは何者か?大河をきっかけに知った人へ
大河紀行のギターに心を動かされたあなたに、マテウス・アサトという人物を紹介しよう。簡単にプロフィールを整理すると、こうなる。
| 項目 | 詳細 |
| 本名 | マテウス・アサト(Mateus Asato) |
| 生年月日 | 1994年12月29日(31歳) |
| 出身 | ブラジル・カンポグランデ |
| 国籍 | ブラジル(日系ブラジル人) |
| ルーツ | 父方の祖父母が沖縄・安里出身 |
| ギター歴 | 9歳で開始 |
| 学歴 | Musicians Institute(LA)主席卒業 |
| 約164万フォロワー | |
| YouTube | 約79.7万登録者 |
| デビューアルバム | 『ASATO』(2026年2月27日) |
「アサト」という名前。これは沖縄の地名「安里(あさと)」に由来する。彼の父方の祖父母が沖縄から移住したブラジル系日本人で、その名前を受け継いでいる。つまり、マテウス・アサトは日本にルーツを持つギタリストなんだ。
9歳でギターを手にし、19歳で単身アメリカへ渡った。ロサンゼルスの名門音楽学校Musicians Instituteに入学し、なんと主席で卒業している。しかし当時、英語はまったく話せなかったという。
アサト本人は2026年2月のFender Flagship Tokyoでのイベントで、こう語っている。「アメリカに渡った当初は英語がまったく話せなかった。コミュニケーションの手段としてSNSにギター動画を投稿し続けたことが、世界中の楽器ファンからの注目につながった」(ORICON NEWS)。
言葉の壁をギターの音で超えた。そうして投稿し続けた演奏動画がInstagramで164万人、YouTubeで約79.7万人のフォロワーを集めるまでになった。まさに「SNS時代のギターヒーロー」だ。
ジョン・メイヤーも認めた実力
マテウス・アサトの実力は、世界のトッププレイヤーが認めている。
中でも衝撃的なのは、ジョン・メイヤーからの称賛だ。ジョン・メイヤーといえば、グラミー賞を7度受賞したアメリカを代表するギタリスト・シンガーソングライター。そのジョン・メイヤーが、アサトを「現代最高のギタリストの一人(one of the best guitar players around)」と評している。
ギターを弾かない人にもわかりやすく言い換えると、これは野球でいえば大谷翔平から「最高のバッターだ」と言われるようなものだ。その分野のトップ中のトップからのお墨付き——それがどれほどの重みを持つか。
さらに、Guitar World誌(世界的なギター専門メディア)では「10年間で最も影響力のあるギタリスト」の10位に選出。ブルーノ・マーズ、ジェシー・J、トリ・ケリーといった世界的アーティストのワールドツアーでサポートギタリストを務めた実績もある。
日本のメディアからの評価も高い。ギター・マガジン2026年4月号では表紙・巻頭特集に抜擢され、「エモーショナルかつ繊細で美しいコード・ワークとフィジカル的な強度をあわせ持つ大胆なフレージング。その本質はジェフ・ベックやジミ・ヘンドリックスから受け継がれる情感豊かな”歌心”にあり、新世代のギター・ヒーローとして圧倒的な存在感を放っている」と紹介されている。
ジェフ・ベックやジミ・ヘンドリックスの系譜って、ギターの歴史の中でもかなりの評価ですよね?



そういうことだ。速弾きの系譜とは別の「歌心」の系譜。その最新型がマテウス・アサトだと、専門誌が認めたってわけだ
「メロディがいちばん大切」——アサトの音楽哲学
マテウス・アサトの音楽を理解する上で、最も重要な言葉がある。
「メロディがいちばん大切。そのために必要なテクニックを身につけた」
これは2026年2月のFender Flagship Tokyoでのイベントで本人が語った言葉だ(ORICON NEWS)。
この一言に、アサトの音楽哲学のすべてが凝縮されている。テクニックは目的ではなく、メロディを美しく歌わせるための手段。ギターで「速く弾くこと」ではなく「心に届くメロディを奏でること」を最優先にしているんだ。
だからこそ、大河紀行Iのような「静かで穏やかなインスト」であれほどの感動を生み出せる。派手さはないが、一音一音に感情が込められている。ギターに詳しくない人が聴いても「なんだか心に響く」と感じるのは、まさにアサトが追求してきた「メロディで歌うギター」の真骨頂だ。
実は、ネット上には「マテウス・アサトはテクニック的にはそこまでじゃない」「SNSで映える弾き方がうまいだけ」という批判的な声もある。
25年ギターを弾いてきた俺の正直な感想を言わせてもらう。テクニックを「速く弾けること」だけだと思っている時点で、ギターの半分しか見えていない。
アサトのビブラート(音を揺らす技術)、ダイナミクス(音の強弱の付け方)、タイミング(音を出すタイミングの絶妙なズレ)——これらは紛れもなく超絶テクニックだ。実際にアサトのフレーズをコピーしようとすればすぐわかる。「音符は簡単に見えるのに、同じように弾けない」。それが歌心のあるギタリストの恐ろしさだ。
アメーバブログでもギター愛好家が「メタルが全盛で速弾きの人がギターヒーローだった時代から変わった。しかしこの人はギターヒーローっていう感じがする」「マテウスアサトさん、泣けるのだ」と綴っている。
さらに、プロのギター講師である永井義朗氏も自身のブログで「生徒さんにマテウス・アサトという日系ブラジル人ギタリストを教えていただきました。新しいギターの可能性を感じる彼のギター奏法にすっかり魅了されてしまいました」と書いている。プロが生徒から教わって魅了される——それだけの力がアサトのギターにはある。
なぜマテウス・アサトが大河ドラマに起用されたのか
「なぜ日本の大河ドラマに、ブラジル出身のギタリストが起用されたのか?」——この疑問は、多くの人が感じているだろう。その背景には、3つの大きな理由がある。
世界的な評価と実績
まず、シンプルに実力と知名度だ。Instagram約164万フォロワー、YouTube約79.7万登録者、Guitar World誌「10年間で最も影響力のあるギタリスト」10位。ブルーノ・マーズのワールドツアーサポートにグラミー賞パフォーマンス経験。
NHKが大河ドラマの紀行コーナーに世界クラスのギタリストを起用すること自体、珍しいことではない。2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、ハードロック界のレジェンド、ポール・ギルバートが大河紀行のギターを担当して話題になった。マテウス・アサトの起用は、その系譜に連なる「世界的ギタリストによる大河紀行」の最新形だ。
そして2025年10月にソロデビューシングル「Cryin’」をリリース。2026年2月27日には初のフルアルバム『ASATO』を発売。まさにソロアーティストとしてのキャリアを本格的にスタートさせたタイミングでの大河ドラマ参加だった。
沖縄にルーツを持つ日系ブラジル人という縁
これが、アサトが大河ドラマに起用された最も重要な文脈かもしれない。
マテウス・アサトは日系ブラジル人だ。「アサト(Asato)」という名前は、父方の祖父母が住んでいた沖縄の地名「安里」に由来する。彼は外国人ギタリストである前に、日本にルーツを持つアーティストなんだ。
その日本との縁は、音楽にも色濃く表れている。デビューアルバム『ASATO』の収録曲には「Otsukare!」「Kyoto’s Jam」「Kawaii」など、日本語がそのままタイトルになった楽曲が複数ある。先行シングル「Hendrix」のミュージックビデオは日本で撮影された。
アサト本人も、大河ドラマへの起用について2026年2月のFender Flagship Tokyoイベントでこう語っている。
「NHKのようなチャンネルに起用してもらえたことをとても光栄に思っています。本当に恵まれた機会でした」
大河ドラマに外国人ギタリストが起用された、という表面的な話ではない。日本にルーツを持ち、日本文化を愛するアーティストが、日本の歴史を描くドラマに参加した。そこには深い文化的な意味がある。
エモーショナルな演奏スタイルと大河紀行の親和性
そしてもう一つ、音楽的な理由がある。アサトの持ち味は「歌うようなギタートーン」だ。感情豊かで、繊細で、聴く人の心に直接語りかけるような演奏スタイル。
大河紀行というコーナーの役割を考えてみてほしい。本編では戦国の激しいドラマが繰り広げられる。権力闘争、裏切り、合戦。視聴者の感情は否応なく揺さぶられる。そのあとに流れる大河紀行は、激しいドラマの余韻を受け止めて、視聴者の感情を穏やかに着地させる役割を担っている。
ここで必要なのは、速弾きでも派手なテクニックでもない。静かに、しかし確実に心に届く音楽だ。それはまさに、マテウス・アサトが最も得意とする領域だ。
なるほど〜。じゃあ大河紀行って、あの人のギターの良さが一番出る場所ってことじゃん!



そういうことだ。適材適所とはまさにこのこと。NHKは、いい仕事をしたと思う
ドラゴンボールZトリビュートと日本文化への愛
マテウス・アサトと日本の縁は、大河ドラマだけにとどまらない。彼の日本文化への深い愛情がわかるエピソードを紹介しよう。
2024年、漫画家・鳥山明氏が逝去した際、アサトはTikTokにドラゴンボールZの楽曲をギターでトリビュート演奏した動画を投稿した。この動画は3.36万いいね、326コメントを集める大きな反響を呼んだ(TikTok)。
アニメファンからは「ギターでドラゴンボールの世界観をここまで表現できるのか」、ギターファンからは「アサトらしい感情のこもったトリビュートだ」と、両方のコミュニティから称賛の声が上がった。
さらに、日本のロックバンド・スピッツの名曲「ロビンソン」をベースでカバーした動画も話題になっている。ギタリストがベースで日本の名曲をカバーするという意外性に加え、選曲のセンスからも日本のポップカルチャーへの深い理解が伝わってくる。
日本語タイトルの楽曲(「Otsukare!」「Kyoto’s Jam」「Kawaii」)、日本で撮影したMV、そしてドラゴンボールZトリビュート。これらのエピソードを並べると、大河ドラマへの起用は偶然ではなく、アサトと日本の深い縁の必然的な帰結だったと言えるだろう。
ドラゴンボール好きなの!?急に親近感わくんだけど!
ブラジルでもドラゴンボールはすごく人気みたいだよ。アサトさんは日本のアニメや音楽にかなり詳しいんだね
大河紀行で心を動かされたあなたへ——マテウス・アサトをもっと知る方法
ここまで読んで、「もっとマテウス・アサトの音楽を聴いてみたい」と思ったなら、その直感は正しい。大河紀行のたった2分で心を動かされたのなら、彼の他の楽曲を聴いたらもっと衝撃を受けるはずだ。ここからは、アサトの音楽世界への入口を3つ紹介する。
デビューアルバム『ASATO』を聴いてみよう
2026年2月27日にリリースされた、マテウス・アサト初のフルアルバム『ASATO』。全15曲、¥3,000(Asato Records)で、デジタル配信・CD両方で手に入る。
大河紀行の「静かで美しいギター」に惹かれた人に特におすすめしたいのが、先行シングルの「Cryin’」だ。タイトル通り「泣きのギター」全開の楽曲で、大河紀行Iと同じく、アサトの「歌うギター」が堪能できる。
もう少しアグレッシブな面を見てみたい人には「Hendrix」がいい。ジミ・ヘンドリックスへのリスペクトが込められた楽曲で、ミュージックビデオは日本で撮影されている。静と動、両方のアサトを体験してみてほしい。
ただし注意点が一つ。大河紀行Iはアルバム『ASATO』には収録されていない。大河紀行Iをフルで聴きたいなら、前述のサウンドトラックVol.1を手に入れよう。
2026年8月の来日ツアーをチェック
朗報がある。2026年8月にマテウス・アサトの日本ツアーが決定している。
| 日程 | 会場 | エリア |
| 2026年8月6日 | Big Cat | 大阪 |
| 2026年8月7日 | DIAMOND HALL | 名古屋 |
| 2026年8月11日 | Zepp Shinjuku | 東京 |
大河紀行であの音に心を動かされたなら、ライブで体験するとまた次元が違う。テレビやスピーカー越しでは伝わりきらないギターの振動が、会場全体を包み込む。ギターを弾かない人でも、ライブで聴いたら「この人のギターは特別だ」と体感できるはずだ。
2026年3月1日には東京・Robin Club表参道でアルバム発売記念ライブも開催された。今後のライブ情報はアサトの公式SNSをフォローしておくと確実だ。
YouTube・SNSで演奏動画をチェック
一番手軽にマテウス・アサトの世界に触れる方法は、YouTubeとInstagramだ。
YouTubeでは「Mateus Asato」で検索すれば、彼の公式チャンネル(約79.7万登録者)が出てくる。まず聴いてほしいのは「Alive」と「Late Night」。この2曲は、アサトがSNSで世界的に有名になるきっかけとなった楽曲で、「ギターってこんなに感情的な楽器だったのか」と驚く人が続出した名曲だ。
Instagramでは、1分前後の短い演奏動画を頻繁にアップしている。通勤中やちょっとした空き時間に聴ける短さなのに、その1分で心を持っていかれる。フォロワーが164万人を超えている理由は、実際に見ればすぐにわかるだろう。
ちなみに、アサトのプライベートについても少し触れておくと、2024年2月にブラジルの人気インフルエンサー・女優のMaju Trindadeと結婚している(CNN Brasil)。ブラジルではセレブカップルとしても注目されている。ギタリストとしてだけでなく、一人の人間としても魅力的な人物だ。
まとめ——大河紀行の美しいギターの先にある世界
最後にもう一度、この記事の要点をまとめておこう。
- 大河ドラマ「豊臣兄弟!」の大河紀行ギターはマテウス・アサトが演奏
- テーマ曲のギター(鳥山雄司)とは別人なので注意
- アサトは沖縄にルーツを持つ日系ブラジル人ギタリスト
- ジョン・メイヤーが「現代最高のギタリストの一人」と称賛する実力派
- 「メロディがいちばん大切」という哲学で、歌うようなギターを奏でる
- 大河紀行Iはサウンドトラックvol.1で聴ける(アルバム『ASATO』には未収録)
- 2026年8月に大阪・名古屋・東京で来日ツアー開催
大河紀行のあの2分間で心を動かされたあなたの耳は、確かだ。
マテウス・アサトは、速弾きでもなく、派手なパフォーマンスでもなく、ただ「メロディの美しさ」だけで世界164万人の心を掴んだギタリストだ。ジョン・メイヤーが「現代最高のギタリストの一人」と認め、ギター・マガジンが「新世代のギター・ヒーロー」と称える。それが、大河紀行であなたの心を動かした人物の正体だ。
大河紀行Iが心に響いたなら、次はぜひアルバム『ASATO』を聴いてみてほしい。YouTubeで「Alive」や「Late Night」を検索してみてほしい。そして8月の来日ツアーがあるなら、足を運んでみてほしい。
きっと、ギターという楽器の新しい魅力に出会えるはずだ。



大河紀行の2分で心が動いたなら、それはお前の感性が正しい証拠だ。その感覚を信じて、アサトの世界にもう一歩踏み込んでみろ
