「相場の半額」——ヤフオクにそう出ていた1本のレスポールを、私はGibsonのヒストリック・コレクション(通称ヒスコレ)だと思って落札しました。
届いたギターを手に取り、ヘッド裏の型番を見て、私は二度見しました。「LPR4JB」。調べて、まさか、と思いました。これは、ジェフ・ベックがあの『Blow by Blow』のジャケットで抱えている、伝説の”オックスブラッド”レスポール——その本家仕様そのものだったのです。
申し遅れました、KOTOBUKIです。中学から約40年ギターを弾き、所有ギターは16本。憧れのギタリストのモデルを実際に買って弾き比べるのが何よりの楽しみ、という筋金入りのギターオタクです。
ネットには「ジェフ・ベックのオックスブラッドとは」という解説があふれています。でも、本物の本家仕様を手元に持ち、実際に弾いて、細部まで確かめた人間が書いた記事は、そう多くありません。この記事は、その1本です。まず私の個体が「本物である証明」からお見せし、そのうえで、見分け方・買い方・音まで、全部お話しします。
【証明】これが、私が所有する本家仕様のオックスブラッドです
まず、この記事でいちばん大事なところからお見せします。私が持っているオックスブラッド・レスポールが、まぎれもない「本家仕様の本物」だという証拠です。
ヤフオクで相場の半額ほど。正直に言えば、落札した時点では「ギブソンのヒスコレ(ヒストリック・コレクション)だろう」くらいの認識でした。ところが、届いたギターに付いていたGibson純正の検品カード(FINAL PACK CHECKLIST)を見て、私は固まります。「Date 10/10/97」「MODEL NO. LPR4JB」。

[画像挿入:Gibson純正 FINAL PACK CHECKLIST(Date 10/10/97・MODEL LPR4JB が読める向きで。手動アップロード)]
この型番、LPR4JBを分解すると——LP=レスポール、R4=1954年リイシュー、JB=ジェフ・ベック。つまり、ギブソン・カスタムショップが作った正真正銘の「ジェフ・ベック オックスブラッド」だったのです。しかも製造は1997年。ここが、ちょっとした驚きでした。
ギブソンがこのオックスブラッドを正式に再現したのは、本人サイン入りで有名な2009年です。ところが、それより前の1997年、日本市場に先行してリリースされた初期モデルがありました。私の個体は、まさにその1997年もの。2009年の限定150本より前の、さらに初期の希少な個体だったのです。もちろん本人のサインはありません。しかし逆に言えば、あの伝説の1本と「サイン以外はほぼ同じ仕様」を、手元に持っていたわけです。
証拠は、型番だけではありません。ヘッド裏を見れば、ギブソンのロゴ、金文字のシリアルナンバー、そして本家と同じシャーラー製のペグ。

[画像挿入:ヘッド裏(シャーラーペグが分かるカット。シリアル番号はトリミングまたはモザイクで伏せる)]
ボディを見れば、1954年式の証であるラップアラウンド・ブリッジ、カバーのないダブルブラックのハムバッカー、そして——本物の最大の決め手である、ピックガード下のザクリ(P-90からハムバッカーへ換装した跡)が、しっかり刻まれています。

[画像挿入:ボディ拡大(ラップアラウンド・ブリッジ/ダブルブラック・ハムバッカー/ピックガードのザクリ/オックスブラッド色が1枚で分かるカット)]
言葉だけでは、疑う方もいるでしょう。実際、私のものと同じ1997年のGibson Custom Shop「1954 Oxblood Jeff Beck Reissue」を紹介・試奏した動画があります。下をご覧ください。深いオックスブラッドの色、ラップアラウンド・ブリッジ、そしてザクリまで、私の1本と瓜二つ。これこそが、本家仕様のリイシューです。
ここまでが、証明です。オリジナルは約1.3億円で落札された、世界一高いレスポール。その「サイン以外は同じ仕様」を、私はこうして手元に持っている。そのうえで、以下の話を読み進めてください。ネットの受け売りではなく、実物を触っている人間の話として。
KOTOBUKI型番のLPR4JBを見た瞬間、手が震えました



サイン以外は本物と同じ、って冷静に考えるとすごいことです
【実機レビュー】本家仕様を弾いて分かった、太いネックと極上のサスティーン
では、肝心の弾き心地はどうか。正直にお伝えします。
まず、ネックは太い。かなり太めで、握った瞬間に「うっ」となる人はいると思います。私も最初はそうでした。細いネックに慣れた指だと、しばらくは戸惑うはずです。
ところが、鳴らしてみると評価が一変します。とりわけクリーントーン。歪ませていない素の音でも、一音一音のサスティーン(音の伸び)がとにかく長いのです。ポーンと弾いた音が、消え入るまでまっすぐ伸びていく。しかも太く、澄んでいる。太いネックとマホガニーボディが生む鳴りとはこういうことか、と手のなかで納得しました。弾きにくさと引き換えに、この音が手に入る。だから私は、もう手放せずにいます。
言葉だけでは伝わりにくいので、このオックスブラッドで実際に弾いた動画を載せておきます。曲は、ジェフのオックスブラッドといえばの『哀しみの恋人たち』。プロの演奏には遠く及びませんが、本家仕様のレスポールがどんな声で歌うのか、その質感だけでも受け取ってもらえたら嬉しいです。
“名前だけオックスブラッド”に注意|本物を見分ける4つのポイント
ここまで私の個体をお見せしてきましたが、この「見分ける目」は、あなたが中古やオークションでオックスブラッドを探すときに、そのまま武器になります。
2025年にエピフォンから手頃なモデルが出たこともあり、「オックスブラッド」と名のつくレスポールを見かける機会が増えました。ただ、同じ「オックスブラッド」でも、ジェフ・ベックの本家仕様を忠実に再現したものと、色が似ているだけの”名前だけオックスブラッド”があります。見分けるポイントは、大きく4つ。先ほどの私の実機写真を思い出しながら読んでください。
① ブリッジが「ラップアラウンド」か
1954年式レスポールの最大の目印が、ブリッジです。本家オックスブラッドは、弦を留めるブリッジとテールピースが一体になった「ラップアラウンド」という1ピースの構造をしています。後年のレスポールでよく見る、2ピースの構造とは決定的に違います。ここが1954年式のラップアラウンドでなければ、その時点で本家仕様の再現としては失格です。
② ハムバッカーが「ダブルブラック」か
本家仕様は、カバーのない黒いボビンがむき出しの「ダブルブラック」と呼ばれるハムバッカーを2基積んでいます。銀色のカバーがかぶさったタイプではありません。この黒い塊が2つ並ぶ見た目も、オックスブラッドらしさの一部です。
③ 色が「ディープなオックスブラッド」か
名前のとおり、色。ただし、ここは一番だまされやすいポイントです。ただの焦げ茶やワインレッドではなく、光の当たり方で赤黒く沈む、あの独特の深い色。写真だと黒っぽく見えることも多いので、色”だけ”で本物と判断しないほうが安全です。
④ ピックガードの下に「ザクリ」があるか(最重要)
そして、私がいちばん確実だと思っている見分け方が、これです。オリジナルは、もともとP-90が載っていたボディを彫り直してハムバッカーに換装しています。その「ザクリ(彫った跡)」が、本家仕様には残っているのです。逆に、最初からハムバッカー用に設計された”名前だけ”の個体には、この痕跡がありません。私の個体にも、しっかりこのザクリがあります(証明の章の写真をご覧ください)。
| 見分けポイント | 本家仕様 | 名前だけオックスブラッド |
|---|---|---|
| ① ブリッジ | ラップアラウンド(1ピース) | 2ピースのことが多い |
| ② ピックアップ | ダブルブラック・ハムバッカー | カバー付きなどさまざま |
| ③ 色 | 赤黒く沈むディープなオックスブラッド | 焦げ茶・ワインレッド寄り |
| ④ ザクリ | P-90換装跡のザクリあり | なし(最初からハムバッカー用設計) |
たとえば、タイトルこそ「1954 Les Paul Oxblood」でも、演奏者自身が「これはジェフ・ベックモデルではない」「ザクリもない」と正直に説明している動画もあります。色は似ていても、④を満たさない——まさに”名前だけ”の一例です。決して悪いギターという意味ではなく、「オックスブラッドという名前」と「ジェフ・ベックの本家仕様」は別物だ、ということです。
この4点、とくにザクリが写真で確認できるかどうか。これを頭に入れておけば、中古市場で”名前だけ”に手を出す失敗を避けられます。



ザクリの有無が、本物かどうかの最後の決め手です



中古を写真で選ぶときは、まずここを見てください
そもそもオックスブラッドとは?1.3億円になった伝説の物語
ここで、背景も手短に押さえておきましょう。「そもそもオックスブラッドって何がそんなにすごいの?」という方のための章です。
オックスブラッドとは、ジェフ・ベックが1970年代に愛用した、1954年製のギブソン・レスポールのこと。ボディが牛の血(オックスブラッド)のように深いこげ茶色をしていることから、そう呼ばれます。もとはごく普通の金色の「ゴールドトップ」でしたが、深い茶色に塗り替えられ、P-90はハムバッカーに換装され、ネックは薄く削られ……と、いくつもの改造を受けた世界に1本だけの個体です。この大胆な改造を手がけたのは、メンフィスの名店ストリングス&シングス(Strings & Things)。ジェフはこの改造ずみの1本を1970年代前半に見つけ、相棒にしました。
一躍伝説になったのは1975年。名盤『Blow by Blow』のジャケットに、このオックスブラッドが大きく写ったのです。そして2023年にジェフが世を去ったのち、オリジナルはオークションで約1.3億円(約130万ドル)で落札されました。レスポール1本の落札額として、史上最高額です。1954年の名器という素性、唯一無二の改造、そして『Blow by Blow』の物語——そのすべてが1本に詰まった結果の金額でした。
ストラトのベックモデルと弾き比べて分かったこと
私は、このオックスブラッド(レスポール)だけでなく、ジェフ・ベックのシグネチャー・ストラトキャスターも持っています。両方を弾いてきて、気づいたことがあります。それは、どちらもネックが太い、ということ。タイプの違う2本が、そろって太いネックを持っている。
あくまで私の推測ですが、ジェフ・ベック本人が、太いネックを好んでいたのではないかと思っています。太いネックは、握り込むと手が疲れやすい代わりに、音の芯が太くなり、サスティーンも伸びやすい。指だけで音を泣かせたり歌わせたりする、あのジェフのスタイルを思えば、太いネックはむしろ理にかなっているのかもしれません。
もちろん、音のキャラクターは別物です。レスポールのオックスブラッドは、ハムバッカーとマホガニーによる甘く太い鳴り。ストラトのベックモデルは、ノイズレスのシングルコイル系で、アームを絡めた表情豊かな音。このストラト側の話は別の記事でたっぷり書いているので、気になる方はあわせてどうぞ。2本を並べて弾き比べると、1本だけでは見えないものが見えてきます。
→ ジェフ・ベックモデルのストラトキャスターは「買い」か?10年所有者の徹底レビュー
【購入ガイド】今から手に入れる3つの道|本家 vs Epiphone vs レプリカ
「自分もオックスブラッドが欲しくなってきた」という方へ。本物を手元に置いている立場から、現実的な入手方法を3つ、正直に案内します。
① Gibson Custom Shop版(最も忠実・中古のみ)
私が持っているような、ギブソン・カスタムショップの本家仕様です。ラップアラウンド・ブリッジ、シャーラー製ペグ、ダブルブラックのハムバッカーまで再現した、再現度の最高峰。ただし限定生産で、新品入手はほぼ不可能。手に入れるなら中古市場を探すことになり、価格はプレミアです。本人サイン入り(2009年の50本)ともなれば、目玉が飛び出る額になります。
② Epiphone「Jeff Beck Oxblood 1954」(2025年・現実的な本命)
2025年、エピフォンの最上位シリーズ「Inspired by Gibson Custom」から登場した1本。税込189,200円(2026年7月時点)。マホガニーボディにメイプルトップ、ワンピースのマホガニーネックと、ギブソン直系の設計思想を受け継ぎ、専用ハードケースも付属します。「本家は手が届かないけれど、あの色と雰囲気を、しっかりした作りで楽しみたい」人の現実解です。
③ レプリカ・自作リフィニッシュ(雰囲気重視)
グレコなどの過去のコピーモデルや、通常のレスポールをオックスブラッド風に塗り替える選択肢です。安く見つかることもありますが、前章の4ポイント——特にザクリ——は再現されないことが多く、”本家仕様”とは別物と割り切る必要があります。
| 選択肢 | 価格の目安 | 入手性 | 再現度 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| ① Gibson Custom Shop版 | 中古でプレミア価格 | 中古のみ・希少 | ◎ 最高峰 | 本物志向・妥協したくない |
| ② Epiphone(2025) | 189,200円(2026年7月時点) | 新品で入手可 | ○ 雰囲気と作りは十分 | 現実解が欲しい |
| ③ レプリカ・自作 | 数万円〜(個体差大) | 中古・オーダー | △ 色のみ・ザクリなし | 雰囲気重視・気軽に |
下の動画では、ギターバイヤーの増田さんが本家カスタムショップ系のオックスブラッドをプロの目で解説しています。本家仕様の質感が気になる方はぜひ。



本家は中古でしか手に入らないのがつらいところ



でも2025年のエピフォンで、ぐっと身近になりました
Epiphone版は「買い」か?本家所有者の本音と、予算別の選び方
いちばん多くの人が気になるのは、ここでしょう。2025年のエピフォン版、税込189,200円は「買い」なのか。
正直な前提をお伝えします。私が持っているのは本家カスタムショップの個体で、エピフォンのほうは実際に弾いたわけではありません。ですから以下は、本家仕様を毎日触っている人間が、スペックと信頼できるレビューを見て評価した内容として読んでください。結論は、条件つきで「買い」です。
作りは本格的です。最上位「Inspired by Gibson Custom」シリーズで、マホガニーボディ、メイプルトップ、ワンピースのマホガニーネックと、素材も構造もギブソン直系。「安かろう悪かろう」の廉価版とは一線を画します。海外の詳しいレビュー動画でも「価値ある複製(worthy replica)か」という切り口で検証され、オックスブラッドらしい太く甘い音は十分に出せるという評価です。もちろん、本家のヴィンテージ感やザクリの作り込み、本人サインといった「所有する喜び」は本家に譲りますが、そこは価格が二桁違う世界の話です。
そのうえで、予算別に整理しておきます。
| 予算の目安 | おすすめ | ひとこと |
|---|---|---|
| 〜数万円 | レプリカ・中古コピー・自作リフィニッシュ | 雰囲気を気軽に。本家仕様とは割り切って |
| 約19万円 | Epiphone Jeff Beck Oxblood 1954 | 今いちばんの現実解。作り・音・入手性のバランス◎ |
| 数十万円〜 | 中古のGibson Custom Shop版(VOSなど) | 本家仕様の質感を、サインなしで狙う |
| 青天井 | 2009 Aged & Signed(本人サイン入り) | コレクター向け。所有する喜びの頂点 |
多くの人にとっての最適解は、真ん中のエピフォンです。19万円で、あの色とギブソン直系の作りが手に入る。ここを起点に、「もっと本物に近づきたい」なら中古のカスタムショップ版へ、「まずは雰囲気だけ」ならレプリカへと振ればいい。私のように中古で本家仕様に出会えれば理想ですが、それは運の要素も大きい掘り出し物です。確実にいい状態の1本を、というなら、新品で買えるエピフォンがいちばん堅実です。
[広告タグ挿入:楽天/Amazon|Epiphone Jeff Beck Oxblood 1954 Les Paul(新品・税込189,200円/2026年7月時点)]
なお、中古で本家カスタムショップ版を狙う場合は、相場が年代・状態で大きく動くので、金額は必ず購入時点で確認してください。そして探すときは、この記事の見分け方4ポイント——とくにザクリ——と、ヘッド裏の型番(LPR4JBなど)・検品カードの有無を必ずチェック。現物を見られないオークションほど、その「見分ける目」が効いてきます。
[広告タグ挿入:楽天/Amazon/デジマート|中古 Gibson Custom Shop Jeff Beck Oxblood を探す]
オックスブラッドの”音”を聴く|ジェフ・ベック珠玉の名演5選
最後に、音です。オックスブラッドの音がたっぷり味わえるジェフ・ベックの名演を、私の独断で5曲。
まず1曲目、哀しみの恋人たち(Cause We’ve Ended as Lovers)。オックスブラッドといえば、これ。歪ませすぎない太く甘い音で、ギターがむせび泣くように歌います。弾き方は別記事でも解説しています。
2曲目、She’s A Woman。トークボックスを絡めた遊び心あふれる1曲。ライブでの図太い低音が心地よく響きます。
3曲目、You Know What I Mean。『Blow by Blow』幕開けのインスト。1975年当時のライブ映像で、脂の乗ったサウンドが楽しめます。
4曲目、Get Down in the Dirt(BBC 1974)。オックスブラッド最盛期の生々しい音とプレイの貴重な記録です(動画は「伝説の物語」の章に掲載しています)。
5曲目、How High the Moon(レス・ポール・トリビュート 2010)。晩年までジェフがオックスブラッドを愛用していたことが分かる、感慨深い演奏です。
時代やアンプが変わっても、あの太く歌う芯だけは一貫しています。この音に一度やられると、もう抜け出せません。それが、オックスブラッドという沼です。
よくある質問
Q. 「本物」と「名前だけオックスブラッド」は、どこで見分ける?
A. いちばん確実なのはピックガード下のザクリです。加えて、ラップアラウンド・ブリッジ、ダブルブラックのハムバッカー、赤黒く沈む色。この4点が揃えば本家仕様、ザクリがなければ”名前だけ”、とまず外しません。
Q. エピフォン版でも満足できる?
A. 「本家の所有欲」まで求めなければ、十分に満足できると思います。19万円で、あの色とギブソン直系の作り、オックスブラッドらしい音が手に入ります。
Q. なぜ1本のギターが1.3億円もするの?
A. 1954年の名器という素性、唯一無二の改造、そして『Blow by Blow』の物語。この3つが重なった「歴史そのもの」だからです。同じものは二度と作れません。
Q. 「1954年製」は何が特別?
A. レスポール最初期の年式で、ラップアラウンド・ブリッジやマホガニーボディなど、この時代ならではの仕様を持ちます。オックスブラッドの土台がこの1954年式です。
Q. ジェフ・ベックはずっとレスポールを使っていたの?
A. いいえ。初期はレスポールを愛用しましたが、後年は白いストラトキャスターがメインに。オックスブラッドは「レスポール時代」の象徴的な1本です。
まとめ|本物が教えてくれた、オックスブラッドの魅力
この記事では、私が所有する本家仕様のオックスブラッド(1997 Gibson Custom Shop・LPR4JB)を証拠とともにお見せし、そこから見分け方・買い方・音まで解説してきました。要点はこうです。
- 本物(本家仕様)は、ラップアラウンド・ブリッジ/ダブルブラック/色/ザクリの4点で見分けられる
- オリジナルは約1.3億円で落札された、1954年式の伝説の1本
- 今から狙うなら、最も現実的なのは2025年のエピフォン版(税込189,200円)。本物志向なら中古のギブソン・カスタムショップ版
掘り出し物で本物に出会えたのは幸運でしたが、まずはこの記事の名演で「音」に触れてみてください。あの太く歌うサウンドに心を掴まれたなら、あなたはもうオックスブラッドという沼の入り口に立っています。一歩を踏み出すなら、手が届くエピフォンから。あるいは名盤『Blow by Blow』を聴き込むところから。
[広告タグ挿入:楽天/Amazon|Epiphone Jeff Beck Oxblood 1954(新品)/CD『Blow by Blow』]
著者プロフィール
KOTOBUKI(ことぶき)
中学生でフォークギターを手にして以来、約40年ギターを弾き続けているギタリスト/音楽ブロガー。所有ギターは16本におよび、本稿のGibson Custom Shop「1954 Les Paul Reissue Jeff Beck Oxblood」(型番LPR4JB・1997年製)をはじめ、憧れのギタリストのシグネチャーモデルを実際に手に入れて弾き比べるのがライフワーク。大学時代にはギターコンテストで受賞し、楽器店でギター講師も務めた。40代後半からはアドリブを学び直すため、是方博邦氏・宮脇俊郎氏に師事。クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの3大ギタリストを軸に、機材と奏法を一次体験で掘り下げている。
